【アナリストの眼】東映アニメーション株価出直り高値接近、13日の決算発表で好業績評価へ

2013年5月8日 09:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  アニメ大手の東映アニメーション <4816> (JQS)に注目したい。株価は短期調整が一巡して3月高値に接近している。5月13日に決算発表を予定しており、思惑で上値を試す可能性があるだろう。

  アニメ制作の大手で映像制作・販売事業、版権事業、商品販売事業、その他事業を展開している。「ワンピース」「ドラゴンボール」「プリキュア」など人気テレビシリーズの商品化戦略で、版権収入やソーシャルゲーム事業が拡大している。前期(13年3月期)連結業績は、前々期好調だった商品販売事業の反動減で減収減益の模様だが、ソーシャルゲーム事業や映画「ワンピースフイルムZ」の好調などで、3回目の増額修正の可能性もありそうだ。今期(14年3月期)も引き続きソーシャルゲーム事業の好調が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、短期調整を挟みながら水準を切り上げる展開が続いている。3月12日の高値2590円後に反落して4月2日に2121円まで調整する場面があったが、すぐに反発して足元では2400円台に戻している。短期調整が一巡して上値を窺う態勢のようだ。5月2日の終値2479円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS202円86銭で算出)は12~13倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS2385円10銭で算出)は1.0倍近辺である。

  日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの上昇トレンドを継続している。適度に短期調整を挟んでいるためテクニカル面での過熱感はない。07年12月の2610円は射程圏であり、07年10月以来の3000円台も視野に入りそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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