センコー、物流センターを利用した太陽光発電事業に参入 7拠点で5.3MW

2013年4月30日 16:33

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 センコーは30日、日本国内の物流センター7ヵ所に太陽光発電設備を設置し、2013年10月以降に順次売電事業を開始すると発表した。

 センコーは、環境負荷軽減に関する取り組みの一つとして、物流センターの屋根や屋上、壁面を利用した太陽光発電に取り組んでいる。現在、千葉、大阪、岡山の物流センターなどで自社使用を目的に太陽光発電を実施している。そして今回、新たに売電事業拠点7ヵ所が加わり、10ヵ所で太陽光発電を行うことになる。

 同事業はセンコーの国内物流センターの屋根を利用するもので、既存物流センターおよび新規建設予定の物流センターの中から、「屋根形状」「設備設置可能面積」「屋根耐荷重」などの事業推進条件に合致する拠点を抽出する。既存物流センター6ヵ所、新規物流センター1ヵ所に発電設備を設置し、5月から設置工事を開始する予定。

 各拠点に設置する太陽光発電設備は合計で発電能力5.3メガワットとなる見込みで、東京電力管内3ヵ所、中部電力、関西電力管内各1ヵ所、九州電力管内2ヵ所の計7ヵ所で全量売電する予定。

 今回の太陽光発電事業で7拠点合計のCO2削減効果は年間2,800トンにも及び、屋根に設置することで物流センター内の温度が3~5℃低下することが見込まれるなど、地球環境面への取り組みとしても大きな効果を発揮することが見込まれる。

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