関連記事
究極のエコデジカメ?「Sun and Cloud」が海外で話題
写真関連書籍の出版やトイカメラの輸入販売を行うSuperHeadzが新製品として世に送り出した「Sun and Cloud」というコンパクトデジカメが、とくに海外で大きな話題を呼んでいる。
「Sun and Cloud」は、寸法6.0×6.0×8.0cm、重量200gの、手のひらサイズのキューブ型のコンデジ。「POWERSHOVEL」社製の、実に4年ぶりの新商品だが、スペックは、有効画素数は300万画素、撮影素子にはCMOSセンサーを採用、静止画記録画素数は2048×1536、動画記録画素数は640×480、ISO感度はISO100、ISO800と、いたって平凡。いや、1万8900円という価格を考えると今や、家電量販店に行けば、もっとハイスペックのカメラが手に入るかもしれない。
しかし、この「Sun and Cloud」の魅力は、そんなありきたりなスペック比較では語れないところにある。SuperHeadz社曰く「まるで植物のようなカメラ」と表現するように、本体上部に備えられたソーラーパネルで、太陽から自動で充電が可能なカメラなのだ。さらにハンドルを廻すことで、内蔵の手回し発電機による手動充電もできる。「Sun and Cloud」の名の通り、たとえ電源のないところでも、晴れの日も雨の日も撮影が可能だ。もちろん、USB接続による充電もできるが、せっかくだから日なたにカメラを置いて、じっくり充電したいものだ。
海外でもネットユーザーを中心に話題が広がり、とくにアウトドア愛好家などに人気が高まって品薄状態になっているようだ。
また、SuperHeadzが取り扱う製品らしく、通常撮影だけでなく、トイカメラ風のエフェクトも15種類用意されているのも、マニアならずとも嬉しい作り。静止画も動画も、普通のコンデジとは一味も二味も違うイメージで撮影できるだろう。また、デジカメケースなどのアクセサリーも、通常のデジカメにはない遊び心満載でポップなものが多く、女性に人気が高い。
最新のハイスペックなデジカメもいいけれど、ローファイの持つ楽しさや、のんびりと写真を楽しむ生活を思い出させてくれる「Sun and Cloud」は、まさに晴れの日も曇りの日もそばに置いておきたくなるカメラだ。(編集担当:藤原伊織)
■関連記事
・今年はAPS-Cセンサーのカメラがデジイチの主役
・「CP+」から見える、コンデジの新たな可能性
・スマホと対抗か共存か、コンパクトデジカメのジレンマ
・日本のカメラ産業に忍び寄る2つの影
・エキスパートになっていくコンデジの存在
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク