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【日経平均】313円高で4年10ヵ月ぶり13800円台回復
値上がり銘柄数1390に対して値下がり銘柄数258の全面高で、値下がりセクターは電気・ガスと建設の2業種だけだった。[写真拡大]
NYダウは152ドル高。ECBの利下げ観測が浮上しヨーロッパ市場が大幅高で、3月の新築住宅販売が市場予測を上回り、コーチ、トラベラーズ、デュポンなど大手企業の決算発表も好調なものが多かったことで大幅高になった。午後にAP通信のアドレスが乗っ取られてツイッターに「ホワイトハウスで爆弾テロ。オバマ大統領負傷」と流れて140ドル以上急落する場面があったが、すぐにニセ情報と確認されて元に戻った。押し目待ちの自動売買にはこんな押し目もある。大引け後に発表されたアップルの1~3月決算は最終利益18%減で10年ぶりにマイナスだったが売上高も含め市場予測は上回り、iPhoneの四半期販売台数は過去最高。株主還元策として15%の増配と500億ドルの自社株買い枠設定を発表したので、時間外取引では株価は上昇していた。
24日朝方の為替レートはドル円が99円台前半、ユーロ円が129円台前半で前日よりやや円安。日経平均は157.63円高の13687.28円で始まり、すぐに13700円台に乗せた。後場は13700円台後半に乗せ、さらに午後2時半すぎには13800円を突破する勢いで終値は313.81円高の13843.46円で高値引け。13800円台は2008年6月以来4年10ヵ月ぶり。TOPIXも+20.57の1164.35で高値引けになった。売買高は45億株、売買代金は3兆574億円で4日ぶりに3兆円の大台を回復。ドル円はこの日も100円にタッチしなかった。
値上がり銘柄数1390に対して値下がり銘柄数258の全面高で、値下がりセクターは電気・ガスと建設の2業種だけ。値上がりセクター上位は鉄鋼、海運、化学、石油・石炭、パルプ・紙、情報・通信の順で、下位は証券、小売、倉庫、銀行などだった。
日経平均を押し上げた主役はソフトバンク<9984>で、185円高で寄与度22円。売買代金4位と買われ、スプリント・ネクステル買収に対抗馬が出現して下落した分をほぼ取り返した。同じく寄与度22円がファーストリテイリング<9983>で550円高。以下、530円高で寄与度21円の京セラ<6971>、195円高で寄与度15円のKDDI<9433>、340円高で寄与度13円のファナック<6954>までの5銘柄合計で日経平均を93円押し上げて上げ幅の約30%を占め、先物主導の大型株買いが復活した。
鉄鋼株の上昇が目立ち、宗岡正二社長が鋼材の値上げに言及した新日鐵住金<5401>は売買高9位で13円高、JFEHD<5411>は130円高と続伸して前日後場の急落前の高値を上回り、神戸製鋼<5406>は6円高だった。証券株はSBIHD<8473>の快進撃はこの日も続き81円高で売買高10位、売買代金1位。しかし松井証券<8628>は取引時間前に決算発表を行い業績が大きく伸びて高値は29円高で年初来高値を更新したが、その後は材料出尽くしで売られ33円安。野村HD<8604>は1円高。JPX<8697>は不可思議な380円安だった。その他金融のアイフル<8515>は15円高で年初来高値を更新し、売買高5位、売買代金2位。
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