ホンダがインドで四輪事業強化、約425億円を投資

2013年4月2日 18:05

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 ホンダのインドにおける四輪車生産販売会社であるホンダカーズインディア・リミテッド(HCIL)は2日、2008年よりボディパネルやエンジン部品を生産しているラジャスタン州のタプカラ工場敷地内で、2013年2月のディーゼルエンジン部品生産ライン稼働開始に続き、2014年中に年間生産能力12万台の四輪完成車組立ラインと鍛造鉄部品生産ラインの稼働を開始すると発表した。関連投資額は250億ルピー(約425億円)で、第一工場と合計したHCILの完成車年間生産能力は現在の12万台から24万台となり、新ライン稼働に伴って新たに約2,200人の従業員を採用する予定。

 また、HCILは、専用開発の1.5L i-DTEC ディーゼルエンジンを搭載する「ブリオ アメイズ」の発売に先立ち、公表諸元の公開と、4月1日から受注を開始したこと、4月11日の製品価格発表と発売開始予定をアナウンスした。

 「ブリオ アメイズ」は、インドやタイの顧客のニーズに応えるべく、タイの四輪研究所が中心となって開発したモデル。今回初投入となる1.5L i-DTEC ディーゼルエンジン搭載の「ブリオ アメイズ」は、同等クラスモデルの中でトップクラスの100馬力を有しながらも25.8km/Lの低燃費を達成するなど、パワーと低燃費を両立した競争力の高いモデルとなっている。なお、HCILは、インド市場に向けた1.5L i-DTEC ディーゼルエンジン搭載モデルの適用を今後順次拡大していく。

 4月1日よりアジア・大洋州地域の四輪車開発・購買・生産を統括する四輪生産統括責任者として着任した松本宜之常務執行役員は、現地記者会見にて、「お客様のニーズに応え、競争力のあるコストでベストな仕様を実現するホンダのグローバルオペレーション活動の一環として、インドやタイを中心としたアジア・大洋州地域のものづくりのスピードを高めていく」とコメントした。

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