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【銘柄診断】家庭用美容機器のヤーマン、今期の減額懸念を織り込み、来期の業績期待で高値突破
<業績&株価分析>
脱毛器や痩身器具など家庭用美容・健康機器事業および化粧品事業を展開するヤーマン<6630>(東1)に注目したい。株価は11年12月の高値を突破した。今期(13年4月期)減額懸念を織り込んだ形であり、来期(14年3月期)業績改善を期待する動きを強めそうだ。
今期連結業績見通しは売上高が前期比10.0%増の225億40百万円、営業利益が同17.5%増の21億28百万円、経常利益が同16.4%増の20億75百万円、純利益が同12.7%増の11億67百万円としている。痩身器具「アセチノ」シリーズ、痩身アイテム「加圧エクサ」シリーズ、ミネラル化粧品「オンリーミネラル」シリーズ、新商品の機能性アンダーウェア「アーブラ」シリーズなどが堅調な模様だが、前期好調だった脱毛器「no!no!HAIR」シリーズの需要一巡が大きく影響し、第3四半期累計(12年5月~13年1月期)は前年同期比9.5%減収、同78.4%営業減益となり、通期予想に対する進捗率も低水準のため通期下振れに注意が必要となる。
ただし来期については、脱毛器「no!no!HAIR」シリーズ減少の影響が一巡し、新製品の痩身器具「シンクロEMS」や美顔器「42℃温冷プレート」などの本格寄与も期待されるだろう。
株価の動きを見ると、1月中旬から2月末にかけて1200円~1300円近辺でモミ合う展開だったが、3月に入って水準を切り上げた。足元では上げ足を速め、3月27日に1550円まで上昇して11年12月の高値1499円を突破した。さらに3月29日には1619円まで上昇している。今期減額修正懸念を織り込み、来期の収益改善を期待する動きだろう。3月28日付の日経産業新聞「製造業NEXT50上場中堅企業ランキング」で取り上げられたことも刺激材料となったようだ。3月29日の終値1592円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS200円01銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間36円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1118円22銭で算出)は1.4倍近辺となる。通期減額修正の可能性があるため今期予想連結PERは参考外だが、その他の指標に割高感はないだろう。
足元で上げ足を速めたため日足チャートで見ると、25日移動平均線に対するプラス乖離率が拡大して目先的には過熱感もある水準だが、11年12月の高値1499円を突破したことで先高観を強めているだろう。短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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