ユニタスキング―ひとつのことに集中する

2013年3月31日 20:51

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 あなたはマルチタスクをしますか?

 当然、しますよね……みんなしているはずです!私もこれまでに何回か、メールをし、犬を静かにさせ、夕食のメニューをチェックして、医者の電話番号を調べるということを全部同時にしなければならなかったことがあります。

 私にとって幸運だったのは、このどれもが自分の命を危険にさらしたり仕事をやめる原因になったりするものではなかったことです。

 それでは、人はどうして一度にこれだけのことをするのでしょうか。率直に言うと、今日の世界ではマルチタスクが必要とされているように思われます。

 人は、以前に比べてだれもがたくさん働き、より速くものごとを達成したいと思っています。それに加えて家族と過ごす時間も適度に欲しいと思い、さらに自分自身の時間を持ちたいとも思っています。

 実現させるにはどうすればいいのでしょうか。答えは単純に見えます。一度にひとつ以上のことをすればいいのです。

 たとえば、業務日誌を送らなければならないけれども病気の兄妹の容体も確認したいという場合、自分の時間を最大限利用して一度に両方してしまえばいいと思うことでしょう。しかし、そうするべきではないのです。

 理由はこうです。マルチタスクをするのは効率的ではないということが研究で明らかになっているのです。

 複数の行動を同時にしようとする人たちは他の作業に素早く切り替えなければならないときに時間を無駄にしているということがいくつかの研究結果ではっきりしています。

 時間的なコストはタスクの複雑さとともに増えます。タスクが複雑になればなるほど切り替えるための時間もずっと長くなります。言い換えると、自分では時間を節約していると思っていても、実際には無駄にしているのです。加えて、そうして仕上がった両方のタスクの質は格段に低くなります。

 そうならないためにも、すべてを一度に引き受けようとしないで、ユニタスキング(ひとつのタスクをすること)を心がけてみてください。

 ひとつの目標だけに完全に集中し、それを達成して、次の目標に移るようにしましょう。そうすれば、達成できるものが増えると同時にその質も向上するのがわかるはずです。

 ユニタスキングで成功を!

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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