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シャープ、「鴻海精密工業からの払込みは行われない」と発表
シャープは、昨年3月27日開催の取締役会において、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業との間で業務提携を行うこと、及び鴻海精密工業を中心とするグループ企業4社を割当先とした第三者割当による新株式の発行を行うことを決議するとともに、シャープと鴻海精密工業グループ企業4社との間で資本業務提携を実施することとしていたが、今回、第三者割当増資の実施について、関係当局の許認可が得られなかったこと等を理由として払込期間の最終日である2013年3月26日までに鴻海精密工業グループからの払込みが行われないこととなったと、26日発表した。
シャープは、第三者割当増資により調達する資金の具体的な使途として予定していた「モバイル機器関連の液晶製造設備の増強・合理化、及び液晶ディスプレイの新規技術導入に係わる投資等」について、「払込みが行われないことに伴い、投資の規模及び時期などの一部見直しを行うとともに、他の資金調達も視野に入れつつ、引き続き実施していくことを予定している」とコメントしている。
一方、シャープは、「払込みが行われないことは、第三者割当増資の実施を除く資本業務提携に影響を及ぼすものではない」とコメント。鴻海精密工業との業務提携については、主に堺ディスプレイプロダクト株式会社(SDP)を両社の共同運営とし、SDPが生産する液晶パネルを両社が引き取ることで同社の操業安定化とコスト競争力強化を実現する等、一定の成果を上げていると評価している。
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