沖縄で直接説明したい 小野寺防衛相

2013年3月23日 20:40

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 小野寺五典防衛大臣は辺野古への普天間飛行場代替施設建設に向けた公有水面埋立て承認願書を沖縄県知事に提出するとともに、在日米軍司令部と大使館にその旨を伝えたが、今後、沖縄県民の理解を得るため、自らもタイミングをみて沖縄を訪ね「直接に説明したい」との考えだ。「その役割は担うべきだと思っている」と語った。

 沖縄では41市町村長が反対の姿勢を示し、仲井眞弘多知事も沖縄での施設建設は事実上無理としている中での埋立て承認申請。小野寺防衛大臣は「沖縄県民全体に対して誠意を持って説明し、普天間飛行場の危険性除去のため、また沖縄の負担軽減のために是非理解を頂きたいという努力を一層行っていきたい」と、今回の埋立て承認申請が普天間移設に向けた沖縄と政府の話し合いのスタートになるとの認識を示した。

 申請を行ったタイミングは「地元漁協から埋立ての同意を得られたこと」によるもので「防衛省として、書類が整い次第、事務的に1日も早く申請するということが大切だと理解していたので、申請させて頂いた」(22日の大臣会見)と申請そのものは事務的な手続きによるものとの認識も示した。そのうえで「承認頂けるよう努力していく」とした。

 一方、社民党は埋立て承認申請は県内移設に反対する多くの沖縄県民の意思を踏みにじるもので、断固抗議すると談話を発表して抗議の姿勢を示した。「辺野古への基地建設は豊かな生態系の破壊にとどまらず、沖縄社会の破壊につながる」と強く懸念している。こうした中で、仲井眞沖縄県知事は、今後、10ヶ月程度かけて許可の是非を判断することになる。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
普天間問題 抑止力議論きちんとと石破幹事長
沖縄知事ら招待 主権回復国際社会復帰記念式典
辺野古へ暫定移設 検討している事はない 防相
地元理解ない案は不可能と仲井眞知事答弁を紹介
日米同盟 信頼関係は完全復活といえるのか

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事