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【銘柄診断】メディアフラッグの好業績再評価、流通・営業支援好調
店舗の覆面調査が主力のメディアフラッグ<6067>(東マ)に注目したい。株価は下値固め完了感を強めており、今期(13年12月期)好業績見通しが再評価される可能性が高いだろう。
流通・飲食企業や消費財メーカーの店舗・店頭マーケティング活動を支援するフィールド事業(覆面調査などの流通支援事業、店舗巡回などの営業支援事業、店舗・店頭の状況をデータベース化する独自開発ソフトのASP事業)を主力として、ストア事業(コンビニエンスストア経営)も展開している。覆面調査や店舗巡回を行う登録スタッフ(メディアクルー)は12年11月時点で全国16万人を超えている。
今期業績(非連結)見通しは、売上高が前期比16.1%増の32億62百万円、営業利益が同23.6%増の2億38百万円、経常利益が同28.6%増の2億31百万円、純利益が同24.2%増の1億27百万円としている。国内では営業拠点の増設、新サービスメニューの開発、メディアクルーの増員や質的向上、子会社メディアフラッグ沖縄へのコールセンター業務の移管、海外では中国とインドネシアでの顧客開拓などを進める。飲食、カフェ、サービスエリアなどで覆面調査の需要が増加している模様であり、さまざまな業種業態に対応して業容を拡大する方針だ。中期的にも収益拡大が期待される。
また3月14日には、正社員の給与テーブルを見直して月額所得を平均6%引き上げると発表している。消費を活性化するための日本政府の賃金アップ要請に賛同するとともに、今回の改定で従業員のモチベーションを高め、さらなる収益向上に繋げるとしている。
株価の動き(1月1日付で1株を3株に株式分割)を見ると、2月15日と18日に464円まで調整する場面があったが、概ね500円~600円近辺でボックス展開のようだ。3月21日の終値534円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS30円19銭で算出)は17~18倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS174円13銭で算出)は3倍近辺である。
概ね安値圏500円~600円近辺でのボックス展開だが、売り込む動きは見られず下値固め完了感を強めている。指標面に割高感はなく、出遅れ感も強いだけに、今期好業績見通しが再評価される可能性が高いだろう。きっかけ次第で高値圏への回帰が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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