【銘柄診断】セキドはファッション専門店事業に経営資源集中、収益回復へ

2013年3月18日 09:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  セキド <9878> (東2)に注目したい。家電店舗販売事業から撤退し、ファッション専門店事業に経営資源を集中して収益構造の改善を進めている。来期(14年2月期)の営業損益改善に期待する形で、株価は水準を切り上げてトレンド好転の動きを強めている。

  前期(13年2月期)の業績見通しについては未定として、店舗資産関連の撤退損失が確定次第、速やかに修正見通しを公表するとしている。家電店舗販売事業からの撤退に伴う商品評価損、減損損失、希望退職者確定に伴う割増退職金、その他の事業撤退損失などの特別損失計上で最終赤字が膨らむ模様だ。

  しかし、12年10月14日に家電販売の全店舗閉店を完了しているため、来期は大幅減収となるが、不採算事業から撤退した効果で営業損益の大幅改善が期待されるだろう。なお希望退職に伴う固定費削減効果は年間約2億円の模様だ。

  株価の動きを見ると、12年秋の70円割れ水準を直近ボトムとして、徐々に水準を切り上げている。2月12日には88円まで戻す場面があった。その後一旦は70円台前半まで短期的に調整する場面があったが、足元では水準を80円台に切り上げている。3月15日の終値は82円だった。不採算事業からの撤退で来期以降の営業損益改善を期待する動きだろう。

  日足チャートで見ると、一旦割り込んだ25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発し、13週移動平均線も回復した。サポートラインを確認した形であり、トレンド好転の動きも強めている。前期修正見通しや来期業績見通しの発表が接近すれば、思惑や期待感で動意付く可能性もあるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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