【銘柄診断】モブキャストは前12月期に続いて今期も増収増益、会員好調、株価調整一巡

2013年3月8日 10:38

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  モブキャスト <3664> (東マ)に注目したい。スポーツ分野に特化してモバイル向けSNS「mobcast」を運営し、自社開発のソーシャルゲーム事業も展開している。株価は好業績を再評価して調整一巡感を強めている。

  前期(12年12月期)業績(非連結)は、売上高が前々期比2.4倍、営業利益が同2.2倍、経常利益が同2.2倍、純利益が同33.8%増の大幅増収増益だった。新規投入のソーシャルゲーム「モバサカ」と「メジャプロ」に加えて、プラットフォームを開放して外部ディベロッパー製作コンテンツ2タイトルの配信を開始したことも寄与した。SNS「mobcast」の会員数は12月末時点で280万人を突破した模様だ。

  今期(13年12月期)見通しについては、非連結ベースで売上高が前期比41.9%増の70億円、営業利益が同55.3%増の17億50百万円、経常利益が同52.1%増の17億円、純利益が同54.3%増の10億円としている。新規ソーシャルゲームの投入などで増収増益の見込みだ。子会社化したゲーム開発会社エンタークルーズ(モブキャストイーシーに社名変更)を織り込んでいないため、精査完了次第連結見通しを公表するとしている。

  今後はプラットフォーム戦略と海外展開を推進する方針である。海外展開では韓国でサッカーゲームの配信を開始する予定で、2月20日には電通<4324>を割当先とする第三者割当増資(発行価格2226円)を発表している。新株発行は9000株で希薄化率は0.13%である。シナジー効果でソーシャルゲームの海外展開を加速する方針だ。

  株価の動きを見ると、1月29日の戻り高値2565円から反落して、2月15日の1825円まで調整した。しかし足元では2100円近辺に戻して短期調整一巡感を強めている。好業績見通しを評価する動きだろう。電通に対する第三者割当増資も好感された模様だ。3月7日の終値2170円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS147円91銭で算出)は14~15倍近辺、実績PBR(前期第3四半期末実績BPS270円05銭で算出)は8倍近辺となる。

  日足チャートで見ると、一旦割り込んだ25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した形だろう。短期調整が一巡して強基調へ回帰する動きのようだ。新規上場直後の12年6月28日に付けた高値2570円を試す展開が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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