【銘柄診断】ニックスは今期のV字回復業績を見直し下げ過ぎ訂正に再発進を窺う

2013年3月5日 09:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  ニックス <4243> (JQS)は、今年2月12日に開示した今9月期第1四半期(1Q)業績が、小幅赤字転落したことで株価が下ぶれたが、今期通期業績のV字回復は不変と見直して下げ過ぎ訂正への再発進を窺っている。

  同社の今9月期業績は、売り上げ41億8000万円(前期比12%増)、経常利益1億7500万円(同4.0倍)、純利益1億6300万円(同75%増)と大きく回復が予想されている。前期業績は、工業用プラスチック・ファスナーやプラスチック精密部品が、自動車業界の回復はあったものの、主要販売先の事務機器業界で東日本大震災やタイの洪水やの影響で減産が続き、生産設備機器業界の設備投資も抑制されたことなどで落ち込んだが、今期は、高付加価値の新製品の開発・拡販に中国の子会社2社などによる販売力の強化や、昨年10月に操業を開始したタイの子会社の寄与、さらに引き続き原価低減、経費削減などのスリム経営を推進することでV字回復につなげる。1Q業績は、事務機器業界、生産設備機器業界の減産が続いたことから小幅に赤字転落したが、9月通期業績は期初予想を据え置いた。

  株価は、今期業績のV字回復予想で554円高値まで3割高し、1Q伸び悩み業績で下ぶれほぼ往って来いとなった。再度、PER6倍台、PBR0.4倍の下げ過ぎ訂正に再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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