【銘柄診断】保険代理店のアドバンスクリエイト、拠点再編奏功、2ケタ増益

2013年3月4日 10:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績推移&株価分析>

  保険代理店のアドバンスクリエイト <8798> (JQS)に注目したい。国内最大級の保険比較サイト「保険市場(ほけんいちば)」や個人向け来店型ショップ「保険市場」で生命保険などを販売している。

  2月28日、販売拠点再編に伴う特別損失計上と今期(13年9月期)連結業績見通しの修正を発表し、売上高は前回予想を据え置き前期比10.0%増の77億60百万円、営業利益は50百万円増額して同31.6%増の14億30百万円、経常利益は50百万円増額して同30.2%増の13億70百万円、純利益は69百万円減額して同19.7%増の6億81百万円とした。対面販売拠点(2月末現在22拠点)のうち、商業施設系の拠点(同12拠点)を順次撤退してランドマークビル内の中核拠点に集約する。これに伴って店舗閉鎖損失1億58百万円を特別損失に計上するため純利益を減額したが、人員配置の最適化や家賃など販管費減少の効果があるため、営業利益と経常利益を増額した。

  なお13年1月度の月次報告(速報)によると、申込ANP(新契約年換算保険料)は前月比5%減、前年同月比12%減だった。単価の高い貯蓄系保険商品の販売が減少したが、手数料ベースでの影響は軽微としている。

  自己株式取得(取得株式総数の上限13万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間12年11月14日~13年5月13日)の状況は、13年1月31日時点で累計取得株式総数が3万1100株、累計取得価額総額が2828万4200円となっている。

  株価の動きを見ると、1000円近辺から一旦反落して2月18日に920円まで調整する場面があったが、すぐに切り返して3月1日には1040円まで上値を伸ばして昨年来高値を更新している。2月28日発表の業績見通し修正も好感されたようだ。3月1日の終値1035円を指標面で見ると、今期予想連結PER(修正後の会社予想連結EPS64円35銭で算出)は16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は3.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS373円34銭で算出)は2.8倍近辺となる。

  日足チャートで見ると、一旦は割り込んだ25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると、13週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した形だ。今期好業績見通し、高配当利回り、さらに自己株式取得などを支援材料として上値追いの展開が期待されるだろう。11年9月の戻り高値1150円が当面のターゲットになりそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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