関連記事
市場の救世主となるか「ブルーレイディーガ DMR-BXT3000」登場
パナソニックが2月10日に発売した「ブルーレイディーガ DMR―BXT3000」は、実売価格が10万円前後と少し高めにも関わらず、発売後の市場の反応は上々のようだ。[写真拡大]
地上デジタル放送完全移行の反動とエコポイント制度の終了の影響で、2013年に入っても、薄型テレビは相変わらず苦戦を強いられている。さらにその薄型テレビよりも困難な状況に置かれているのが、ブルーレイ・DVDレコーダーだ。
そんな中、パナソニック<6752>が2月10日に発売した「ブルーレイディーガ DMR―BXT3000」が善戦している。「ブルーレイディーガ DMR―BXT3000」は、6チャンネルを最大16日分、常時録画できる、いわゆる「全録」レコーダーだ。売れ筋レコーダーの平均価格帯は4万円台という市場の中で、「ブルーレイディーガ DMR―BXT3000」は実売価格が10万円前後と、2倍以上の価格設定がなされているものの、ユーザーからの価格面への不満は、口コミなどでもほとんど見られないという。
全録レコーダーは、視聴さえしたらすぐに削除してしまうような番組や、あえて録画するほどでもない番組、時間があれば見てもいい程度の番組をさかのぼって見られるので便利だ。しかし、これまでに発売された「全録」レコーダーの成績は、いまいちパッとしない。たとえば、2011年12月に発売した東芝<6502>の「REGZAブルーレイ」や、2012年3月に発売されたバッファローのHDDレコーダー「ゼン録 DVR―Z8」も、旧機種が流通しているのみで、新機種の登場は予定されていないのが現状だ。
では、全録レコーダーは消費者に受け入れられないのだろうか。これまでの全録レコーダーの場合、初心者には少し操作が難しかったことも苦戦の原因だとみられている。そこで今回、パナソニックでは「ブルーレイディーガ DMR―BXT3000」を開発するにあたって、録画した後の楽しみ方や便利な使い方に力を注ぎ、初・中級者でも使いやすいように配慮したという。
まず、搭載した6基の地上デジタルチューナーと3基のBS/110度CSチューナーで、好みの6チャンネルを常時録画できるが、それぞれに録画する時間帯を設定したり、画質を変更したり、チャンネル毎に細かくカスタマイズできる柔軟性が特徴だ。また、全録レコーダーにありがちな「見たい番組がどこにあるのか分からない」といった不満を解消するため、録画番組の中から目的の番組をすぐに見つけられる「スマート検索」や、最新のニュース番組や天気の情報などをすぐに見られる「スタートメニュー」も備えている。さらに、保存しておきたい番組は外付けHDDに簡単にデータを移行できるので、「うっかり知らない間に削除されていた」などの失敗も軽減できる。
テレビの視聴スタイルを根本から変える商品と期待されて久しい全録レコーダー。この「ブルーレイディーガ DMR―BXT3000」の登場によって、苦戦の続くブルーレイ・DVDレコーダー市場に活気を取り戻す救世主となりえるのか。久々の大型商品の登場に期待したい。(編集担当:樋口隆)
■関連記事
・シネマカメラが変える、映像業界の未来
・液晶テレビの2012年国内出荷実績は前年比32.5%
・2013年、テレビの新しい夜明けが訪れるのか
・テレビ以外でも加速する「4K化」の流れ
・2013年、4Kテレビはどこまで浸透するのか
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク