田中貴金属、燃料電池用触媒の専用工場を神奈川県平塚市に建設

2013年2月26日 13:33

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 TANAKAホールディングスは26日、燃料電池用触媒で世界トップシェアを誇る田中貴金属グループの田中貴金属工業が、湘南工場(神奈川県平塚市)の敷地内に燃料電池用触媒の専用工場を建設すると発表した。

 約10億円を投資して湘南工場内に延べ床面積1,000平方メートルの専用工場を新設し、現在平塚テクニカルセンター(神奈川県平塚市)にある燃料電池用触媒の研究開発や製品検査、出荷の機能と、湘南工場にある製造の機能を専用工場内に移転統合する。これにより、燃料電池用触媒の開発と製造の体制を更に強化できることに加え、今後見込まれる触媒の需要増に合わせて工場を増設するためのマザー工場に位置付けることで、生産能力を迅速かつ柔軟に増強できるようになる。

 専用工場は2013年3月に竣工予定で、順次機能を移転し、同年10月に本格稼働する予定。

 同専用工場では、燃料電池自動車や家庭用燃料電池「エネファーム」などのコージェネ分散型電源(熱電併給)に使用される固体高分子形燃料電池(PEFC)の電極触媒を開発・製造する。PEFCは小型軽量で高出力を発揮でき、水素と酸素の化学反応を利用した地球に優しい、新しいエネルギー技術として利用が期待されている。

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