東芝、フィンランド社と原発建設に関する契約交渉を開始 年内受注目指す

2013年2月25日 18:06

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 東芝は25日、フィンランドのフェンノボイマ社から、同社が同国ハンヒキビに建設を予定している原子力発電所について直接交渉の相手として選定されたと発表した。同原子力発電所については東芝を含む2社が提案をしていたが、今後フェンノボイマ社は、東芝と160万キロワット級の大型原子炉「EU-ABWR」の建設に関する契約交渉を開始する。東芝は年内の受注を目指す。

 また、フェンノボイマ社は、同発電所において中型原子炉を採用する可能性を検討することも発表した。これに対し、東芝は、既に日本で運転実績のあるABWRで対応が可能。

 フィンランドでは、2010年7月にフェンノボイマ社およびテオリスーデン・ボイマ(TVO)社が申請した原発建設計画に関する原則決定が議会で承認されており、2基の原子力発電所の建設が予定されている。

 東芝はフィンランドで建設実績を有するウェスチングハウス社と共同で、2008年からフェンノボイマ社およびTVO社に対して「EU-ABWR」を提案しており、今年1月にはTVO社への入札を完了するなど積極的な受注活動を継続している。

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