日産、南アフリカに「ダットサン」を投入 2014年末までに発売

2013年2月25日 16:29

印刷

 日産自動車は25日、高成長市場向けに投入される「ダットサン」ブランドを南アフリカで復活させると発表した。最初に投入されるモデルは新型の乗用車で、2014年末までに発売される予定。

 日産は、2016年度までにグローバル市場占有率8%、売上高営業利益率8%を達成するという意欲的な中期経営計画「日産パワー88」に取り組んでいる。今回の発表はこの取り組みの一環としてダットサンブランドを再び投入するという2010年の決定を受けたもの。ダットサンブランドは、日産がグローバルに成長する過程でニッサンブランドに統合され、1981年より順次廃止されたが、今回ニッサン、インフィニティブランドと共に力強い独自のブランドアイデンティティを掲げて復活することになる。

 南アフリカで最初に発売されるダットサンモデルは乗用車であり、将来的には幅広いラインアップで提供していく予定。なお、ダットサンブランドは2014年にインド、インドネシア、ロシアにも投入される予定で、南アフリカは4カ国目となる。

 南アフリカ日産のマイク・ウィットフィールド社長は、「昨年のインフィニティの投入に続き、ダットサンモデルの販売地域に南アフリカが選ばれたことを大変うれしく思っている。ダットサンは南アフリカで輝かしい歴史を持っている。1958年にプレトリアショーで『ブルーバード』が公開されて以来、120YとSSSが人気車種となり、1976年から1978年にかけてはナンバー1ブランドとなった」と述べている。

関連記事