【銘柄診断】第1四半期45%増益のマルサンアイ、豆乳飲料好調

2013年2月18日 09:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  マルサンアイ <2551> (名2)に注目したい。大豆を利用した食品メーカーで業界2位の豆乳と業界4位のみそを主力としている。今期(13年9月期)好業績見通しを評価して、株価はモミ合い展開から上放れて強基調の動きとなった。上値追いが期待されそうだ。

  1月25日に発表した第1四半期(9月21日~12月20日)の連結業績は、売上高が前年同期比6.5%増、営業利益が同44.8%増、経常利益が同73.8%増、純利益が同2.2倍の大幅増益だった。みそ事業は市場縮小の影響などで同2.0%減収だったが、豆乳飲料事業が健康志向の高まりを背景に同11.3%増収と好調だった。コスト削減などの効果も寄与した。

  通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比2.6%増、営業利益が同18.7%増、経常利益が同9.3%増、純利益が同37.6%増としている。消費者の健康志向の高まりで豆乳飲料事業の好調が続き、工場統合による固定費削減効果なども期待されるだろう。中部エリア限定販売の豆乳グルト(ヨーグルト風の食べる豆乳)の販売地域拡大効果も期待されそうだ。なお通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が27.1%、営業利益が58.3%、経常利益が67.8%、純利益が69.8%と高水準である。原料の大豆価格の動向がリスク要因となるが、通期上振れの可能性もあるだろう。

  株価の動きを見ると、概ね400円近辺のレンジで推移していたが、年初から動意付いてモミ合いから上放れる形となり、2月5日には535円まで急騰する場面があった。第1四半期業績を好感した動きだろう。足元も概ね500円近辺で推移している。2月15日の終値482円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円50銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS249円72銭で算出)は1.9倍近辺となる。

  400円近辺での長期モミ合い展開から上放れの形となり、07年以来となる500円台を回復した。短期的には過熱感もあるが、今期業績見通しに上振れの可能性もあるだけに、トレンド好転して先高期待は強いだろう。上値追いの展開が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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