山崎製パン、子会社のデイリーヤマザキを吸収合併へ

　山崎製パンは14日、2013年7月1日をもって同社の連結子会社であるデイリーヤマザキを吸収合併すると発表した。合併後、山崎製パンは新たにコンビニエンスストア事業を経営することになる。

　デイリーヤマザキは、山崎製パングループのコンビニエンスストア事業を行う100％子会社として、日本全国に「デイリーヤマザキ」1,544店､「ヤマザキデイリーストアー」104店、合計1,648店（2012年12月31日現在）を展開している。昨今、コンビニエンスストア業界においては、上位チェーンの積極的な出店やPB商品の拡充もあり、経営環境は急速に厳しさを増しており、デイリーヤマザキも店舗の売上不振により急激に業績が悪化。今後寡占化が進む中でチェーン間の規模の格差が広がり、デイリーヤマザキの各店舗はこれまで以上に激しい競争にさらされることが予想されていた。

　このような状況下、山崎製パンはデイリーヤマザキを吸収合併することを決定した。同合併により、山崎製パンは吸収合併したデイリーヤマザキ事業を営業部門の一部に組み入れ、コンビニエンスストア機能を有する自社業態として小売部門と連携して効率化をはかるとともに、山崎製パングループ各社との緊密な協力体制を築きあげ、グループの総力を結集して業績向上を目指す。