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エストニア、数学教育でコンピュータの使用を前提としたカリキュラムを取り入れる
あるAnonymous Coward 曰く、 エストニアでは統計の授業において計算に重点をおかず、問題の内容やその解釈に焦点をあてた授業を試みることにしたそうだ(The Wall Street Journal、本家/.)。
計算にはコンピュータといったツールを使える時代であるとの前提の上、同国では統計のカリキュラムの見直しを行うことにしたという。これを率いるのは、コンピュータを利用した算数および数学のカリキュラム再構築を目指すcomputerbasedmath.org。エストニア文部省はカリキュラム再編成にあたり同社と契約を結んだことを今週発表した。
従来の授業では計算を学ぶことが重要視されがちだが、computerbasedmath.orgでは例えば「携帯電話に保険をかけるべきか」「自分の寿命は」「美しい形の条件とは」など、実際の生活の中で使われる数学の考え方に重きをおいているとのこと。同社のコンテンツディレクターJon McLoone氏によると、従来の数学教育においては「難しい等式を解く」計算スキルを教えるのに時間を割いていたが、これでは子供たちに計算機になれと教えているようなものだという。計算にコンピュータを使うことで「劣っている計算機」ではなく「より優れた数学者」の育生に繋がると氏は説いている。
このプログラムはエストニア国内の30校が参加するとのこと。同国は教育改革に力を入れており、昨年はロボット工学やプログラミングを7歳からの子供に教える実験プログラムも展開している。
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