トヨタ、カザフスタンでフォーチュナーを現地組立生産へ

2013年2月12日 21:08

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フォーチュナー(画像:トヨタ自動車)

フォーチュナー(画像:トヨタ自動車)[写真拡大]

 トヨタ自動車は12日、カザフスタン政府との間で、フォーチュナーのCKD(コンプリート・ノックダウン)生産プロジェクトに関する覚書を締結したと発表した。

 カザフスタンのコスタナイ市にあるサリアルカ・アフトプロム社(SAP)において、2014年春頃よりフォーチュナーの生産を開始する。生産規模は年間約3千台を予定している。今月中を目途に、生産を行うSAP、部品輸送を行う豊田通商、SAP生産車両の販売委託を受けるカザフスタントヨタ(TMKZ)、およびトヨタの4社間で基本契約を締結する予定。トヨタはSAPでのフォーチュナー生産開始に向け、全面的な技術指導や技術援助を行っていく。

 アスタナ市内で行われた締結式には、カザフスタン政府からアセト・イセケシェフ副首相兼産業新技術大臣、トヨタからはディディエ・ルロワ専務役員(兼 トヨタの欧州統括会社Toyota Motor Europe NV/SA社長)が出席した。

 式典で、イセケシェフ副首相は、「本プロジェクトは、カザフスタン共和国の自動車産業の発展に向けた戦略上重要なステップであり、我が国の技術産業の道を開くものと信じている」と述べた。また、ルロワ専務役員は、「本プロジェクトは、トヨタがカザフスタン政府と強固な協力関係を築いた結果であり、トヨタおよびカザフスタン共和国にとり、画期的な出来事であると言える。同国の経済成長や自動車市場には大きな将来性がある。現地生産を始めることで、同国のモータリゼーションや産業化に貢献するとともに、市場に新たな局面をもたらすことで、お客様に更なるご満足をお届けできるようになると確信している」と述べた。

 また、覚書締結について、TMKZの加藤伸吾社長は、「フォーチュナーの現地生産について合意に至ったことは、この上ない喜びであり、政府をはじめ関係者の皆様に心より感謝申し上げたい。このカザフスタン製の本格オフロード車がラインオフすれば、現在販売しているカムリやランドクルーザーなどトヨタ10車種、レクサス7車種の輸入車に加え、更に充実したラインナップをお客様にお届けできることになる」と語った。

 トヨタは2008年5月、カザフスタンに販売会社であるTMKZを設立し、トヨタ車・レクサス車の輸入販売を行ってきた。カザフスタンは今後も市場の成長が見込まれることから、今回CKD生産を行うことを決定した。

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