日産、ASEANテクニカルセンターの現地R&D拡充計画を発表

2013年2月7日 11:34

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 日産自動車は6日、アセアン地域における日産のR&D活動促進のため、同地域の研究開発機能である日産テクニカルセンターサウスイーストアジア(NTCSEA)の拡充計画を発表した。現在NTCSEAはASEAN10カ国および地域内の6生産拠点の開発を担当しており、NTCSEAの拡充は、アセアン地域の中期事業計画でも発表されたとおり、日産の成長目標を達成するための基盤となる重要なステップとなる。

 具体的には、2015年までに同地域内で販売されるモデルについては、現在日本のグローバルR&Dが担当している車両の初期エンジニアリング以降のすべての開発プロセスをNTCSEAが行うことになる。このNTCSEAの機能の拡充により、ASEAN地域の顧客固有のニーズをより的確に商品に反映させることが可能となる。

 また、2014年の半ばまでに総額34億円の投資を行い、NTCSEAにテストコース、シャシーとエンジンの台上実験を含む実験設備や新たな事務棟が追加される。

 さらに、2010年から2016年の間にNTCSEAインドネシア支社の増強を含め、雇用者数は2010年度比3倍以上となる370人に増員される。なお、現時点のNTCSEAの雇用者数は219人。

 日産の研究・開発担当副社長である山下光彦氏は、「アセアン地域のR&D機能強化は、当社商品の魅力、競争力、品質の向上につながる。日産がこの地域で発展していく過程において、今後増えていくお客さまに対してより良いサービスを提供するためには、現地のR&D機能を強化することがより重要と考えている」と述べた。

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