パナソニック、米パワーワン社と蓄電システム事業で戦略的協業

2013年2月6日 12:46

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 パナソニックは6日、米パワーワン社(Power-One Inc.)と、定置型蓄電システムなどのエネルギーマネジメント事業を国内外で強化・拡大するための戦略的協業契約を本日締結したと発表した。同契約では、日本国内における非住宅・産業用の大型パワーコンディショナー(パワコン)事業の共同推進にも合意しており、非住宅・産業用のエネルギーマネジメント事業をさらに強化していく。

 パワコンは、再生可能エネルギーの大量導入に伴う電力平準化やピークカットによる設備投資軽減効果、また、震災など災害時のバックアップ目的での活用が期待される定置型蓄電システムの核となる機器のひとつ。

 パナソニックは、日本国内の住宅市場分野において、高効率な太陽光発電システムおよび高効率パワコン、蓄電システム、HEMSなどの機器を連携させたエネルギーマネジメント事業を推進し、既に国内トップクラスの実績がある。また、蓄電システムに必要なリチウムイオン電池セルの開発・生産にも強みを持っている。一方、パワーワン社は太陽光発電システム向けパワコンのグローバルトップメーカーのひとつで、住宅向けの小型から非住宅・産業用の大型まで幅広いラインアップを持っている。製造拠点を世界3箇所に有し、グローバルでのサプライチェーンとコスト競争力に強みを持っている。

 パナソニックは今回の協業により、国内での大型パワコンの早期導入を実現し、非住宅・産業用のエネルギーマネージメント事業を強化する。海外においても小型から大型まで幅広いラインアップを取り揃えた定置型蓄電システム事業の早期立ち上げを目指す。パワーワン社においては、大規模な太陽光発電システム市場が大きく伸びている日本への参入を実現するとともに、パナソニックの蓄電技術を活用することでグローバルでの蓄電システム事業の拡大を目指す。

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