東海ゴム、ドイツの自動車用防振ゴムメーカーを買収

2013年1月25日 17:23

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 東海ゴム工業は25日、ドイツの自動車用防振ゴムメーカーAnvis Group GmbHを買収することを決定したと発表した。今回のAnvis社買収により、新興国市場での供給や海外メーカーへの拡販に向けたグローバル相互補完体制が整うという。

 ドイツなど欧州諸国は世界の主要な自動車市場の一角を占めており、欧州の大手自動車メーカーのほか日系メーカーも生産拠点を設けている。東海ゴムは1999年にポーランドに子会社を設立し、防振ゴムを日系メーカーの欧州生産拠点に供給してきたが現地生産体制の強化が課題となっていた。また、欧州メーカーへの本格参入を図るためには現地での生産基盤強化や営業ノウハウの獲得も必要だった。

 そこで東海ゴムは、欧州に広く生産拠点を有し、欧州メーカーへの販路も持つAnvis社を買収することで欧州での供給能力を高め、2015年度を最終年度とする中期経営計画「2015年TRI GROUP VISION」で掲げている、日系自動車メーカーへのグローバル供給体制強化と海外メーカーへの参入を進めていく契機とする考え。

 東海ゴムは2012年12月より、メキシコでAnvis社グループとの間で自動車用防振ゴムに関する合弁事業を開始しているが、今回の買収により、Anvis社の欧州での販売網や得意とする中・小型車向け製品の開発・生産技術を活用し、一体となって成長戦略を強力に推進していく。

 なお、株式売買契約は2013年1月28日に締結する予定。同契約締結後、関係国への競争法上の手続き等、株式売買契約に定める条件が満たされることを条件としてAnvis社の株式を譲り受ける。

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