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世界で最も持続可能な100社、日本企業からの選出は激減
カナダの出版社コーポレートナイツ社やブルームバーグ社等が選定する「世界で最も持続可能な100社」通称「Global 100」。2005年に発足し、毎年世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)にあわせて公表されるこのプロイジェクトは、世界の主要企業約3600社を対象に環境面・社会面・ガバナンス面などCSRへの取り組みを分析し、企業の持続可能性を評価している。今年も公表された「Global 100」には、日本企業が4社ランクインしている。
日本企業の中で最上位であったのは、2012年に引き続き、日本の住宅メーカーとして唯一選出された大和ハウス工業<1925>で、100社中23位であった。そして63位にはエーザイ<4523>が、93位にリコー<7752>、95位にNEC<6701>がそれぞれランキングされている。中でもリコーは、2005年に本評価が開始されて以降、9年連続で選出されている数少ない企業の一つとなっている。
2012年の「Global 100」と比較すると、選出された日本企業数が大幅に減少。昨年日本企業の中でトップであったトヨタ自動車<7203>を筆頭に、日立化成<4217>、三菱重工<7011>、イオン<8267>、ヤマハ発動機<7272>、小松製作所<6301>、シスメックス<6869>、日産自動車<7201>、イビデン<4062>、ローソン<2651>といった名だたる企業が選外となっている。2011年も19社が日本から選出されていたことを考えると、今回の4社というのは異様なまでの減少である。
日本においてCSRという考え方や取り組みは、50年以上の歴史があるという。しかし、本格的に広まり、取り組みが活発化したのは、90年代後半に高まった環境への意識と、2000年頃に頻発した企業不祥事が契機と言え、実際に浸透したのはごく最近と言える。こうした中、近時は、取り組んでいないと企業イメージのマイナスであるという理由で、形だけのCSR活動をしていた企業も少なくないのではないだろうか。耳触りの良い美辞を並べ、広報用のCSR活動を実施。しかしその実態は羊頭狗肉であった。もしくは、CSR活動ブームに乗って真剣に取り組んではいたが、ブームが去り、需要視されなくなったということかもしれない。昨年までは選出されていたにも関わらず、今年は選出されなかった企業の全てが当てはまるわけではないであろうが、そういった企業が振るい落とされた結果が今年のランキングであるならば、何とも残念である。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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