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東洋ゴム、タイで自動車用部品の製造・供給を開始
東洋ゴム工業は15日、ダイバーテック事業セグメントにおける自動車部品事業のグローバル成長・拡大を目的に、2014年4月より、タイにおいて高機能樹脂製等速ジョイントブーツの製造・供給を開始すると発表した。
アジアでの急速な自動車市場拡大に伴い、現在、自動車メーカーは相次いで同地域での増産を決めており、特にタイは今後も生産台数の増加が見込まれている。また、同時にメーカー各社は市場での価格競争力を高めるため、現地での部品調達を積極的に進める方針。
こうした背景から、東洋ゴムは、2011年12月に設立したTOYO RUBBER CHEMICAL PRODUCTS(THAILAND)LIMITED.(TCT)において、今年より自動車用防振ゴムの販売を開始することを既に決めている。そして今回、新たに自動車の駆動軸の接合部分に用いられる高機能樹脂製等速ジョイントブーツの製造・供給を開始することを決定した。
等速ジョイントブーツは、自動車のエンジン動力を車輪に伝えるドライブシャフトのジョイント部分に装着される自動車用部品で、ジョイント内に潤滑油を密封して等速ジョイントの働きを維持するとともに、外部から泥や石などの侵入を防ぐ。同部品には軽量でコンパクトかつ耐久性の高さが求められているなか、東洋ゴムは高機能材料開発技術と樹脂製等速ジョイントブーツに関する独自の解析技術をあわせもち、これらの要求を高い次元で実現する高機能樹脂製等速ジョイントブーツを供給している。
東洋ゴム製品は需要家より技術優位性が評価されており、市場成長著しいタイにおいて、日本、北米に次ぐ第三の拠点として新たな事業展開を図ることにより、同製品のグローバルサプライヤーとしての地位確立をめざしていく。このため、東洋ゴムは今回、TCTに新たな増資を行なうとともに、アマタナコーン工業団地内に樹脂製等速ジョイントブーツの製造拠点を設け、タイで自動車メーカー、ドライブシャフトメーカーへ製品の最適供給を図っていく。なお、新工場は2014年4月の操業開始を予定している。
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