JFEエンジニアリング、大型原油タンカー向けバラスト水処理装置を受注

2013年1月10日 19:16

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バラスト水処理装置「JFEバラストエース」が搭載される大型原油タンカー(写真:JFEエンジニアリング)

バラスト水処理装置「JFEバラストエース」が搭載される大型原油タンカー(写真:JFEエンジニアリング)[写真拡大]

 JFEエンジニアリングは10日、商船三井から、就航中の大型原油タンカー(VLCC)向けにバラスト水処理装置「JFEバラストエース」を受注したと発表した。

 商船三井は環境戦略目標の中でバラスト水処理装置の先行搭載プロジェクトを推進しており、その一環として今回の搭載を決定した。国内船主による就航中のVLCCへのバラスト水処理装置の搭載は初めてのことであり、装置は国内船における最大の処理能力の防爆仕様となる。搭載工事は2013年3~4月の本船入きょ時に実施される予定。

 今回の装置選定に当たっては、JFEバラストエースの設置スペースや消費電力が小さいというメリットに加え、バラスト水の大量処理の確実性や安全性、およびアフターサービスにおける信頼性が高く評価され、採用に至った。

 バラスト水規制に関しては、昨年6月にUSCG(米国沿岸警備隊)による地域規制が発効し、今年12月1日以降の起工船には米国海域内を航行する際にバラスト水処理装置の搭載が義務付けられる。また、IMO(国際海事機関)のバラスト水管理条約も発効に向け批准が進んでいる。こうした中、JFEバラストエースは累計受注台数が260隻を突破し、国内三大船主のすべてに採用されている。引き続きJFEエンジニアリングは、あらゆる船種・船型の搭載計画船への受注拡大を図っていく。

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