住友商事、米建機レンタル大手を買収 経営権を取得

2013年1月8日 19:02

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 住友商事は8日、同社の100パーセント子会社である建設機械事業関連会社エスエムエスインターナショナル社(SMS International Corp.)を通じて、アリゾナ州他南西部9州で事業展開する米国の大手建機レンタル会社「サンステート イクイップメント社(Sunstate Equipment Co., LLC)」の普通持分を80パーセントまで買い増し、同社の経営権を取得したと発表した。

 米国の建機レンタル市場は2008年の金融危機による不況のあおりを受け、2009年に大幅に縮小したが、住友商事は同市場の今後の成長性を見込み、2009年12月にサンステート社の優先持分を取得。同出資以降、少数株主として同社経営陣とのパートナー関係の強化・業界の知見の蓄積に取り組んできたが、昨年に入り、同市場の堅調な回復基調を確認することができたことから、同4月に優先持分を普通持分に転換した。

 住友商事は、米国レンタル市場が未だ寡占度の低い状態にあること、及びレンタル比率(レンタル機械が工事現場等で使用される割合)が一層伸長することによる長期的成長が期待できることから、今回、普通持分を80パーセントまで買い増し、サンステート社の経営権を取得することによって更なる事業成長を狙うことを決定した。

 住友商事はカナダ・米国にて建機販売・サービス代理店を展開し、約1,500億円/年の売上を上げている。カナダにおいては既に建機レンタル会社を保有しており、今回のサンステート社の買収により北米における建機レンタル事業の更なる拡大をはかり、北米建機レンタル業界におけるリーディングカンパニーを目指す。

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