伊藤忠、米ドール社のアジア青果物事業と加工食品事業買収で正式合意

2012年12月25日 13:17

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 伊藤忠商事は25日、世界最大の青果物メジャーである米Dole Food Company, Inc.と、2012年12月6日(北米西部時間)開催のDole臨時株主総会の決議を経て、Doleが現在保有するアジアにおける青果物事業とグローバルに展開する加工食品事業を、伊藤忠商事が2012年10月23日に新設したDole International Holdings株式会社(DIH)を通じ、総額16.85億ドル(約1,350億円)にてDoleより取得することに正式合意したと発表した。なお、同取引は対象国における競争当局からの承認の取得並びに株式譲渡契約に定めるその他の条件が充足された後、速やかに実行される予定。

 1851年に創業したDoleは、現在北米、南米、アジア、ヨーロッパなど世界90ヶ国以上で、バナナやパイナップルを生産する青果物事業及びフルーツや野菜の加工食品を製造する加工食品事業を展開している。農園のほか冷蔵コンテナ船などの輸送手段、追熟施設、加工施設、配送施設等の各種施設を所有し、バナナ、パイナップル及びフルーツ加工品等の生産、流通を一気通貫で行い、各国市場へ商品供給を行っている。

 伊藤忠グループは、自社のグローバルベースの生産、加工、流通、販売体制を活用し、今回買収する事業が持つ世界的に認知度の高いブランドや青果物生産・加工・販売といった経営資源と融合することで更なるグローバル化を実現していく方針。

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