パナソニック、三洋のデジカメ事業をアドバンテッジパートナーズに譲渡

2012年12月21日 16:57

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 パナソニック子会社の三洋電機は21日、デジタルカメラ及びデジタルムービーカメラ事業を行っている三洋DIソリューションズの全株式を、2013年3月31日付けでアドバンテッジパートナーズ有限責任事業組合(AP)がサービスを提供するファンドが出資する特別目的会社の株式会社AP26に譲渡することにつき、AP26と合意に至ったと発表した。

 三洋電機は、デジカメ事業における意思決定の迅速化と強固なファイアーウォールの確立を目的に、今年7月1日にデジタルカメラ及びデジタルムービーカメラ事業を三洋DIとして別会社化し、相手方ブランドによるデジタルカメラ及びデジタルムービーカメラの開発・製造・販売等を行ってきた。

 三洋DIはデジカメ事業強化のために種々の施策を進めてきたが、競争が激化するデジカメ市場において競争力を維持し、顧客であるブランドメーカーに対してより優れた製品を提供するためには、三洋DIが持つ技術力や顧客との強いパイプを最大限活かし、事業をさらに発展させることのできるパートナーのもとで事業運営することが望ましいとの判断に至った。

 三洋電機は、このような条件を満たすことのできる譲渡先として、国内において豊富な投資実績を持ち、企業価値向上のための方策について様々なノウハウを持つアドバンテッジパートナーズが最適と考え、同社がサービスを提供するファンドが出資するAP26にデジカメ事業を譲渡することを決定した。

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