パナソニック、マレーシアのHIT太陽電池工場が稼動

2012年12月13日 17:02

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マレーシア新工場(写真:パナソニック)

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 パナソニックは13日、マレーシアで建設を進めていた太陽電池の新工場において、本日生産を開始したと発表した。同工場では世界最高レベルの変換効率を誇るHIT太陽電池を生産し、年間生産能力は300MWの予定。国内の旺盛な需要に応えるとともにコスト競争力のさらなる強化を図る。

 太陽電池市場は、世界的な環境意識の高まりや、日本を中心とした各国の電力買取制度や補助金などの優遇制度の導入などによって今後も拡大が見込まれている。パナソニックは新工場の稼働によりこのような旺盛な需要に応えるとともに、同社としては初めてウエハから、セル、モジュールまでの一貫生産体制を構築していくことで、輸送費用の削減、現地部材の活用などによりコスト競争力のさらなる強化を図る。

 現在パナソニックは、HIT太陽電池セルの生産を二色の浜、島根の2拠点、モジュールの生産を国内では二色の浜、滋賀、海外ではハンガリーにて行っており、セル、モジュールそれぞれの年間生産能力は600MW。これにマレーシア工場が加わることで年間生産能力は900MWとなり、現在の1.5倍に拡大する。

 今後は、モジュールにパワコン、架台、蓄電池などを組み合わせたシステムソリューションの提供を強化し、顧客の多様な要望に対応することで事業の拡大を図っていく。

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