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時間を記録する本当のメリット
タイムログをつけると、自分が1日の中でもっとも活力にあふれていると感じられる時間を特定することができます。[写真拡大]
以前、生産性を上げたいならタイムログ(時間の使用記録)をつけるようにと読者やセミナーの受講者の方々にアドバイスをしたことがあります。
おそらく皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。仕事をしているときに時間がどのように費やされているかは、その使い方を書き出して文字にして目で見るまで、ほとんどの人が本当の意味で認識できません。そう気が付くだけでも、時間を記録してみる価値はあります。
このことだけでも1週間か2週間、時間の記録に挑戦してみる素晴らしい理由になるのですが、記録をする過程にはもうひとつ“本当の”メリットがあります。つまり、そうすることで自分が1日の中でもっとも活力にあふれていると感じられる時間を特定することができるという点です。
ほとんどの人は気落ちしたり疲れたりしがちなときだけでなく、自分が活動的で生産的になれると感じるときがいつか直感的に気付いています。
けれども、少しメモを加えながら時間の使い方を詳しく記録していくことで、そういった時間帯を細かく実用的なものにまで絞りこむことができるのです。
たとえば、 自分は午後遅い時間には緊張がゆるんでしまうと感じるだけでなく、そうなるのは2時45分ごろだと気が付くこともあるでしょう。それがわかっていると、創造的な活動は他の時間に計画することができ、2時45分ごろは書類仕事や同様の業務にあてることが可能になります。
加えて、時間の使い方を知るためにつけている記録を見ると、自分のエネルギーが消耗されていたり、連続して取り組むとうまくいかなかったりする特定のプロジェクトや仕事がわかるかもしれません。
スタッフミーティングで提起された問題によって経過報告書の作成に取り組みにくくなることもあるし、時間内に顧客の電話対応を終わらせることができずにいつも昼食の時間に遅れるということもあるでしょう。
通常“タイムマネジメント”といえば時間を管理する過程のことを思い浮かべますが、自分のエネルギーとやる気を注意深く見守ることも大切です。数週間定期的に時間記録をつけてその結果を見ることで、今まで気が付かなかった傾向を発見し、時間の管理もエネルギーとやる気の把握もともにうまくできるようになるはずです。
※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。
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