ホンダ、ショートプロセス高機能塗装技術を開発 埼玉製作所寄居工場に導入

2012年12月12日 13:53

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塗装テスト風景(写真:ホンダ)

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 ホンダは12日、四輪車ボディの塗装工程において主流とされる4コート3ベークの塗装方法から中塗り工程を廃止した、水性3コート2ベーク塗装となるショートプロセス高機能塗装技術「Honda Smart Ecological Paint(Honda S. E. 塗装)」を新たに開発したと発表した。ホンダは同技術を2013年7月に稼働予定の埼玉製作所寄居工場に導入する。

 ホンダによると、中塗り工程を廃止することによる塗装色への影響は、上塗り工程のカラーベースコート材自体を高機能化することで解決することができたという。また、このカラーベースコート材はすべての塗装色への対応を可能とした。なお、この技術は3コート2ベーク塗装において業界初となる。

 さらに、Honda S. E. 塗装と高速充填・洗浄可能塗料タンクを内蔵した壁掛け塗装ロボットシステムを導入することで大幅な塗装効率の向上を実現し、塗装材料の削減と従来の塗装工程から40%のショートプロセス化を実現した。その結果、CO2排出量を40%削減することが可能となった。

 なお、同塗装技術をはじめ、さまざまな革新技術を導入した寄居工場は、世界をリードするトップクラスの省エネルギー工場として立ち上がることになる。

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