富士通、カナダにデータセンターを新設

2012年11月28日 13:24

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 富士通は28日、カナダ中西部サスカチュワン州に富士通グループにおけるカナダ初の高グレード(Tier3)データセンターを建設すると発表した。

 同センターでは、カナダ国内の顧客にハウジングやホスティングサービス、マネージドサービスまで幅広く提供するとともに、バックアップ環境として世界各国の顧客にも利用してもらえるよう、バックアップサービスやデータ復旧サービスなども提供する予定。

 富士通は、堅牢なセキュリティと高度なファシリティを備えた世界100ヶ所を超えるデータセンターを通じてアウトソーシングサービスやクラウドサービスなど幅広いサービスを提供している。カナダの公共分野や一般企業では、ビッグデータ分析やクラウドアプリケーションの開発、高信頼なストレージ導入に向けてIaaS(Infrastructure as a Service)へのニーズが高まっており、富士通は長年の運用実績をベースに、同センターを通じてこれらのニーズに応えるとともに、著しい経済成長を遂げるサスカチュワン州におけるプレゼンスを強固なものにしていく。

 富士通は、業界に先駆けて環境配慮型のデータセンターの建設に取り組んでおり、同センターにおいてもサスカチュワンの気候を利用し、室外の大気により冷却するフリー・クーリングを採用するなど、グリーンICTに対応した環境配慮型のデータセンターを実現する。これにより電力使用量を抑え、顧客のシステム運用費削減にも貢献する。

 富士通は2012年2月に、カナダのITコンサルティング、ソリューション、サービスのプロバイダーで、地場に密着したビジネスを推進するTMC社(正式名称:Technology Management Corporation)を富士通カナダが買収したことにより、カナダにおけるICT市場のリーダーとしてのポジションを強固なものとした。

 富士通は今回新設するデータセンターに加え、今後2年間でカナダ東部および中央カナダ各々に2つのTier3データセンターを建設し、データセンター事業のさらなる強化に取り組む予定。

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