Windowsストアで認定に合格できなかったアプリは修正が困難?

2012年10月27日 14:40

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 Windows 8/RTの新しいユーザーインターフェイス上で動作する「Windowsストアアプリ」は、実質的にWindowsストア以外で配布することができない。しかし、一度Windowsストアの認定処理で不合格になると、開発者が問題点を特定できず、何度再提出しても合格できないといった事態になることもあるようだ(Jeffrey Harmon氏のブログ記事本家/.)。

Jeffrey Harmon氏の作成したWindowsストアアプリ「Memorylage」は、Microsoftのイベント内で行われたApp Xコンテストで2回優勝し、Harmon氏はWindowsストアへの早期アクセス権を取得していた。Harmon氏はアプリを改良して8月29日に提出したが、ストアの認定要件のうち4つを満たさないとして不合格になったという。しかし、問題の具体的な内容が認定レポートに記載されていなかったため特定に時間がかかり、x86版は3度目で合格したものの、ARM版の合格まで2か月、アプリを計7回再提出したという。

 認定レポートには「アプリ内からのリンク先ページが未完成(要件1.2)」「アプリがクラッシュする(要件3.2)」「パフォーマンス(要件3.8)」「Direct 3Dテスト不合格(要件3.10)」といった不合格の理由が記載されていた。パフォーマンスとDirect 3Dの問題はMicrosoft Ad SDKを外すことで解決したが、クラッシュの原因はなかなかわからなかったそうだ。最終的に「CurrentAppSimulator」クラスを使用するコードが残っていたためだと判明したが、ローカルでパッケージ提出前に実行した「Windowsアプリ認定キット」でのテストでは発見されなかったとのこと。

Harmon氏はMicrosoftのWindowsストア担当者やその他の部署の人との間で131通のメールをやりとりしたが、みんな非常に協力的だったという。しかし、認定で不合格になった場合に開発者に返される情報が少ない点や、不合格原因の上位5位に入るという「CurrentAppSimulator」の問題をWindowsアプリ認定キットで発見できない点など、改善が必要な点も多いようだ。 スラッシュドットのコメントを読む | デベロッパーセクション | ビジネス | マイクロソフト | プログラミング | Windows | デベロッパー

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