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時間に追われて幸せになれない?
アメリカでは11月の第2週は“幸福追求週間”です。幸福を追求することはアメリカ建国の父と呼ばれる人々が“生命、自由、及び幸福の追求”と書いていた時にはずっと単純なことだったのかもしれません。当時、多くの人にとって生活は大変なものでしたが、たいていの場合選択肢は限られていたのですから。
現在、私たちは選択肢に恵まれ過ぎていて、絶えずストレスを感じ、多方向へ引っ張り回されている感じがします。弊社のタイムマネジメントスキルを用いても、予定をたくさん詰め込もうとしたときには、たいてい失敗します。さらに本来備わっている整理能力は乱雑に積み重なった物の山に負けてしまいます。
何が人を幸せにするか、人はだいたいわかっています。それがお金や名声であることはめったにありません。生活に満足する必勝法のひとつは、欲しいものではなく必要なものに注意を向けることです。必要なものがあって自分がどのぐらいめぐまれているかに気付いたときが幸せになる良い機会なのです。
持っているものに満足することがなく常にもっと欲しがっていたら、すでにどのぐらいよい生活を送っているかを考える時間はとらないのではないでしょうか。やりがいのあることに取り組んでいるときは満足感を覚えるのが遅れると筆者は思います。しかし、その間あまりにも長く幸せを先送りするべきではありません。
今日、生活の中で幸福の追求は後回しにされているように見えます。することリストを完了させたり、厄介な自滅的行動を克服したり、ワーク・ライフ・バランスを改善したり、ストレスを緩和するのは確かにやさしいことではありません。
それでは、どうやって日々のプレッシャーや要求に対処し、好機や困難に対応すればいいのでしょうか。ブロードウェイの昔のショーの中で歌われているように“良い面を強調し、欠点をなくす”ためには、何ができるでしょうか。
答えは整理の二語です!立ち止まって幸せの瞬間を味わうことは難しいかもしれませんが、本当に幸せなときは毎日何回かあるはずなのです。整理されていると、立ち止まるチャンスが得られます。
失くした書類や連絡先を捜したり、2度も3度も何かを調べたり、すでに手に入れていてどこかにあるとわかっている情報について確かめるためにだれかに電話したり、あるいはぐちゃぐちゃになっている机をさらにもう1度片づけたりすることで、貴重な時間を数分なり数時間なり無駄にすることから喜びを得る人はいません。
建国の父たちは、より効率的に働いたり、重要な案件の関係書類をすばやく配置したり、非常事態に迫られてではなく優先順位の高さでやる気を感じたりするときに生じる自立の感覚をおそらく理解していたのでしょう。
筆者の依頼人には、たとえすでに予定がいっぱいに詰まっていても、毎日何か自分を幸せにすることを組み込むよう強く勧めています。幸福は優先課題の一つであるべきなのです。今週も良い週になりますように!
※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。
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