ドコモと韓国KT、NFCを活用した電子マネーの国際相互利用の検討で合意

2012年10月9日 17:13

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 NTTドコモと韓国の通信事業者KT Corporationは9日、韓国のNFC電子マネー事業者eB Card Corporation(イービーカード社)とともに、イービーカードが提供する電子マネーサービス「Cashbee」を今後ドコモが発売するスマートフォンを使って利用できるようにするための検討を行うことで合意し、覚書を締結したと発表した。

 今回の合意は、ドコモとKT社の間で2005年に設立した事業・技術協力委員会(Business & Technology Cooperation Committee)において昨年2月より進めていた、日韓間におけるスマートフォンを利用したシームレスなNFCサービス相互利用の実現のための検討およびサービス提供に向けた端末・ネットワーク・課金プラットフォームなどの仕様策定に基づく、具体的な成果の1つとなる。

 「Cashbee」サービスは、2010年8月にロッテグループのイービーカード社が開始したNFC対応のプリペイド型電子マネーサービスで、韓国国内のロッテグループのデパートやコンビニ、地下鉄、バス、タクシーなど約5.2万ヶ所での利用が可能となっており、ユーザー数は500万人にのぼる。

 ドコモとKT社は、それぞれの国の顧客が両国のNFCサービスを利用できる環境を2013年度上期に構築することを目指し、その環境を活用するサービスの第一弾として、今回ドコモのスマートフォンで「Cashbee」が利用できるようにする。今後は日韓両国のサービスプロバイダーによる電子マネー、クーポン、交通など様々な分野のNFCサービスの相互展開の可能性を探っていく。

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