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住友金属鉱山、菱刈鉱山の下部鉱体を新たに開発 金量約30トン
住友金属鉱山は9日、菱刈鉱山(鹿児島県伊佐市)において、現在採掘中の鉱体の下部にも有望な鉱体が連続していることが確認されたため、今後この下部鉱体を新たに開発することを決定したと発表した。
投資総額は、約32億円を計画しており、2012年11月に工事を開始し、2018年から下部鉱体の採掘を行う予定。これまでの探鉱の結果から予想すると、この開発により金量約30トンの獲得が期待されるという。
菱刈鉱山では、地下に温泉水が存在しており、この水位を下げる設備を海抜マイナス50メートルレベルに設置し、金鉱石の採掘を行っている。近年の探鉱の結果、現状の水位よりさらに下部にも有望な鉱体が連続していることが確認されたため、今後この下部鉱体の開発を進めることとした。下部鉱体の採掘にあたっては、水位をさらに低下させる必要があることから、そのための新たな設備を坑内の海抜マイナス80メートルレベルの地点に設置する。
菱刈鉱山は、日本国内最大の生産量を誇る金鉱山であり、住友金属鉱山にとって重要かつ安定した収益源。また、海外資源獲得へ向けて国内唯一の鉱山技術者養成の場という側面も併せもっている。
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