Facebook、Facebook外のプライバシ情報と連携させた広告サービスを試験的に開始

2012年10月4日 18:39

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 Facebookは以前から会員の個人情報を使用して表示する広告の制御を行っていたが、さらなる収益強化のため、今度は会員がFacebook外で行った行動とFacebookに登録されている個人情報などを組み合わせた広告商品を提供する模様。

 ウォールストリートジャーナルの記事によると、Facebookは広告の効果を上げるため、数ヶ月前から小売り会社が会員のプロファイルに載った電子メールアドレスや電話番号、さらには会員のネットサーフィングのクセに基づき、ターゲット広告を配信するのを試験的に認めているという。

 同社によれば、この個人情報を使ったターゲッティングにより、どの程度売り上げがどの程度伸びるかを調査しているという。当初の段階ではまずまずの成果を挙げているとのこと。

 ITmediaの記事では、新しい広告の例として「Facebookユーザーが外部のWebサイトを訪問した際にcookieを設定し、そのユーザーのネットでの行動履歴に基づく広告をFacebook上に表示する」や「広告主とFacebookが互いのユーザーデータを共有する」などが挙げられている。たとえば、「小売店(ネットショッピングではなくリアル店舗)で商品を購入した消費者の情報をFacebookに登録・蓄積されている情報と照合して広告効果を検証する」ということが実際に行われているそうだ(CNETの記事)。

 小売店側は「ロイヤリティプログラム」(メールアドレスを登録すると追加サービスが受けられる、といったものだと思われる)でメールアドレスなどの情報を取得し、これをFacebookに登録したメールアドレスなどの身元情報とマッチングしとのこと。

 ただし、これにはプライバシーに関する懸念がある。Facebook側はデータはハッシュ関数で暗号化されていると主張しており、Facebook側の情報と小売側の情報のどちらか片方からもう片方を特定する、といったことはできないという旨を主張している。

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