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【編集長の視点】当たり屋レポートに注目、東証1部指定替え候補の有望株をマーク=浅妻昭治
<マーケットセンサー>
またまた大当たりである。当欄で今年9月初めに取り上げたみずほ証券リサーチ&コンサルティングの投資分析レポートである。「東証一部指定候補銘柄を探る」と題して、3カ月ごとにローリングして作成されているレポートだが、9月5日に公表したリポートの抽出候補株から2銘柄が、実際に指定替えを実現した。公表から1カ月も経っていないにもかかわらずである。
リブセンス <6054> は、レポート公表直後の7日に市場変更が承認され、きょう1日に東証1部市場で売買が開始され、前週末28日大引け後には、FPG <7148> (東2)が、10月22日付けで東証2部から1部への指定替えが承認された。
前回公表の6月のレポートにノミネートされた候補株からは6銘柄が指定替えを実現し、9月レポートの2銘柄が続くことになった。指定替え銘柄は、東証株価指数(TOPIX)に組み入れられ、TOPIX連動型のファンドの買い増しが発生するなど需給好転思惑を高め、株価も好感高が間違いないところであるだけに、同リポートには再度、注目が集まりそうだ。
もっともリブセンスとFPGは、指定替えに伴い株式売出しと新株式発行のファイナンスを実施した。これが指定替えの需給好転思惑と綱引きする悪材料視されるかどうかはこれからの問題だが、少なくともリブセンスの株価は、承認後に下ぶれたものの、前週末までは、この急落幅を上回って大きく上昇している。FPGは、今週以降どう動くのか注目されることになる。
相場全体は、日米欧揃って、さらに中国まで追随し追加金融緩和策に踏み込み、カネ余りを背景にした流動性相場が期待されたが、それ以上に景気実態の悪化を懸念し上値が重くなった。
とくに東京市場は、前週末発表の8月の鉱工業生産指数が、市場予想を下回って低下し、きょう1日に公表の日銀短観も、景気後退を示唆するとの観測が有力であり、またまた膠着相場に逆戻りしそうである。8月から9月上旬までの膠着相場下では、1部指定替え銘柄が逆行高する人気セクター株の一角を形成しただけに、この10月相場は、まず再度、このみずほ証券リサーチ&コンサルティングの投資リポートから有望銘柄をスクリーニングして勝ち癖をつけてスタートしたい。
9月の同レポートでは、「東証一部指定銘柄候補」として44銘柄、今年10月~12月末までに、東証2部や東証マザーズに上場されて1年経過する指定替えの資格要件を充足する銘柄が、15銘柄が取り上げられている。
合計59銘柄のうち、どの銘柄に標準を合わせるが次に問題となる。同リポートから銘柄の取捨選択をするのは、「他人の褌で相撲を取る」ようで気がひけるが、59銘柄のうち今回の9月のリポートに新登場し、前回の6月リポートには含まれなかった銘柄が、第1のスクリーニングのポイントとなる。21銘柄が、この条件をクリアする。すでに指定替えを実現したリブセンスとFPGは、この銘柄群のなかの2銘柄であった。
次のポイントは、低PER・PBRを投資尺度した選別である。この基準で浮上する銘柄は、例え指定替えを実現しなくともバリュー株として長期保有できるメリットが大きい銘柄である。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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