ファミリーマート、タイ総合小売業最大手と提携 今後5年で1500店体制へ

2012年9月24日 16:40

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 ファミリーマートは24日、タイにおけるファミリーマート事業の展開をより加速させるために、タイ総合小売業最大手のCentral Retail Corporation Limited(CRC)を新たな事業パートナーとし、タイ事業におけるスキーム再編を行うと発表した。

 なお、ファミリーマートのタイにおけるエリアフランチャイザーであるSiam FamilyMart Co.,Ltd(サイアムFM)の持株会社であるSFM Holding Co.,Ltd. (SFM-H)の全保有株式をCRCに譲渡することに伴い、ファミリーマートが90.41%(間接所有50.29%含む)出資するサイアムFMはファミリーマートの連結子会社から持分法適用関連会社に異動することになる。

 ファミリーマートは、1992年(1号店開店1993年)からサイアムFMを中心にタイでの事業を展開してきた。2009年度にはサイアムFMが単年度黒字化を達成し、その後は店舗数の拡大と共にタイ事業全体において黒字基盤を確立させ、順調に業績を伸ばしている。2012年8月末現在で746店舗を展開している。

 今回タイ事業の拡大をさらに加速させるため、タイ国内で百貨店やスーパーマーケットなどを幅広く展開し、タイのマーケットを熟知する総合小売業最大手のCRCと共同でタイ事業を進めていくこととした。これまでサイアムFMが20年間培ってきたタイにおける日本流のコンビニエンスストア運営ノウハウに加え、CRCが持つ店舗開発力、商品開発力、物流などのインフラ機能等の資産を最大限に活かすことでシナジーを発揮し、今後5年で1,500店体制、10年で3,000店体制を目指す。

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