日産、パリモーターショーの出展概要を発表

2012年9月19日 11:12

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 日産自動車は18日、2012年パリモーターショー(会期:9月27日~10月14日)の出展概要を発表した。

 ステージの中央を飾るのは、世界初披露となる「TeRRA(テラ) コンセプト」。この魅力的なデザインの4人乗りのクルマは、日産のゼロ・エミッションモビリティの考え方に基づきながらエキサイティングな領域に新たに踏み込んでいる。水素燃料電池で駆動する「TeRRA」は4輪駆動で、ゼロ・エミッション車が都市部だけを走るクルマではないことを証明している。また、インホイールモーター技術を採用しているため、従来のSUVとは異なりパッケージングの制約がない。フロア下にトランスミッショントンネルがないため、シートレイアウトを左右非対称とすることが可能となっており、4人の乗員全員に特別な広い視界が確保される。また、「TeRRA」では新しいインテリア素材を採用した他、運転席のディスプレイ表示と情報・エンターテインメントシステム用に、取り外し可能で持ち運びできるタブレットを採用している。

 また今回、ニスモの市販車戦略が正式に始動し、日産のパフォーマンスモデルにおける新しくエキサイティングな時代がパリモーターショーから始まる。日産のモータースポーツ事業を担当するニスモが設計・開発を行った「手ごろな価格でありながら高性能なクルマ」というラインアップの最初のモデルが新型「ジュークニスモ」。評価の高いターボチャージャー付き1.6L直噴ガソリンエンジンの改造版を搭載した「ジュークニスモ」は、特別な空力パッケージと、より魅力的なドライビングを可能にするために設計変更を施したシャシーを特徴としている。外観と内装のデザインを含めた「ジュークニスモ」の全容はパリモーターショーで初めて公開される。

 「ジューク・ウィズ・ミニストリー・オブ・サウンド」は、ロンドンを拠点とするクラブであり、エレクトロニックダンスミュージックの最高峰であるミニストリー・オブ・サウンドとのコラボレーションで作られたクルマで、プレミアムデザインを施すとともに、特別な機能の数々を搭載した限定バージョンの「ジューク」となっている。

 2012年パリモーターショーで欧州初公開となるのが「PIVO 3」。革新的なゼロ・エミッションコンセプト「PIVO3」は、旧型PIVOシリーズの強みはそのままに、オートメーテッド・バレー・パーキング(AVP)や、車両の主要技術をひとつに一体化させるシステムであるロボティック・エージェント・インターフェース(RAI)など、より現実的な機能を搭載している。

 また、ヨーロッパのモーターショーでは初披露となるNV200ロンドンタクシーとNV200ニューヨークタクシーは、日産の成長著しい商用タクシー分野へのプレゼンスを証明するもの。8月に発表され、2013年に実証運行をスタートする予定のNV200ロンドンタクシーは、ロンドンタクシーの厳密な車両規定を完全に満たすエンジニアリングが施されている。ロンドンタクシーは5人がゆったりと座れるシートレイアウトを備え、両サイドのスライドドアにより快適な乗降性をも確保している。

 そのほか、「キャシュカイ 360」、「マイクラ ELLE」、「新型370Zクーペ/ロードスター」を出展する。

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