マツダ、露ソラーズとの合弁会社の設立記念式典を実施 プーチン大統領も出席

2012年9月6日 16:35

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 マツダは6日、ロシアのOJSCソラーズ社と、9月6日にロシア極東連邦管区プリモリスキー州ウラジオストク市で、生産合弁会社「MAZDA SOLLERS Manufacturing Rus(マツダソラーズマヌファクトゥリングルース)」の設立記念式典を行ったと発表した。

 式典には、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、イーゴリ・シュヴァロフ第一副首相、プリモリスキー州のウラジミール・ミクルシェフスキー知事、日本の枝野幸男経済産業大臣、原田親仁駐ロシア日本国特命全権大使ら要人を来賓として迎え、マツダの山内代表取締役会長社長兼CEO、およびソラーズ社のシュヴェツォフCEOほか、両社の関係者らも含めた約200人が列席して行われた。

 式典で挨拶に立ったマツダの山内社長は、「本日はマツダの将来に重要な意味を持つ日である。APEC国際会議開催という歴史的なイベントに時期を同じくしてこの式典を迎えられることを非常に嬉しく思っている。本日を迎えることができたのも、ソラーズ社という優れたパートナーの存在に加え、ロシア政府およびプリモリスキー州政府、そして日本政府の多大な支援があったからである。今日、ロシアの自動車市場は、300万台に迫る勢いで世界屈指の市場に成長しており、その中でも特に東アジア経済圏へのアクセスポイントとして、大いなる発展が期待されているウラジオストクの地に、マツダは自動車メーカーの先陣をきって工場進出する。マツダは本工場での成功を通じて、ロシア市場での更なる成長を遂げると共に、当地がロシア自動車産業の新たな拠点として成長していくことに貢献していきたいと考えている」と述べた。

 また、ソラーズのシュヴェツォフCEOは、「この度、日本車メーカーとして初めてロシア極東に工場進出するマツダと協業できることを非常に光栄に思う。マツダの自動車生産における高い技術力と、我々の持つ地域への強み、ノウハウを生かすことで、当地の自動車産業のレベルをさらに高めていけると確信している」と語った。

 合弁会社の工場は、2012年10月に車両組立ラインのみで操業開始し、立ち上がり時の生産能力は年間約5万台となる。また、将来的には、車体および塗装工場を新設し、10万台規模の生産能力を目指す。マツダは同工場で「マツダCX-5」および「新型Mazda6(日本名:マツダアテンザ)」の2車種を生産していく。

 なお、生産合弁会社「MAZDA SOLLERS Manufacturing Rus」への投資額は250億円(100億ルーブル)。出資比率はマツダ50%、ソラーズ社50%。従業員数は約3,000人。

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