カシオのデジカメ「QV-10」が国立科学博物館の未来技術遺産に登録

2012年9月5日 20:41

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1995年に発売した世界初の一般向け液晶デジタルカメラ「QV-10」(画像:カシオ計算機)

1995年に発売した世界初の一般向け液晶デジタルカメラ「QV-10」(画像:カシオ計算機)[写真拡大]

 カシオ計算機は4日、1995年に発売した世界初の一般向け液晶デジタルカメラ「QV-10」が、デジタルカメラの普及に大きく寄与したものとして、国立科学博物館が主催する平成24年度重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されたと発表した。

 重要科学技術史資料(未来技術遺産)は、独立行政法人国立科学博物館が、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」及び「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るため、平成20年度から実施している登録制度。

 今回、重要科学技術資料に登録された「QV-10」は、画像イメージを直接確認できるTFTカラー液晶画面をモニターとして装備しながら、コンパクトカメラサイズを実現した液晶デジタルカメラ。軽く、どこにでも持っていける携帯性に加えて、撮った画像をその場で確認し、失敗した画像は消去して気に入った画像はパソコンに取り込んで保存できることが特徴。さらに、従来では考えられなかった手頃な価格(税抜65,000円)により、「QV-10」は爆発的ヒット商品となった。

 それまでのデジタルカメラは報道機関などで使われる高価な業務用機器だったが、「QV-10」の発売によって広く世の中に普及し、今ではカメラと言えば銀塩カメラではなくデジタルカメラと言うほどまでにカメラの世界は変わった。このことが評価され、今回、平成24年度重要科学技術史資料に登録された。

 なお、今回の「QV-10」の重要科学技術史資料登録は、平成20年度に登録された「電子式卓上計算機 カシオミニ」、平成21年度の「デジタルカメラ試作機DC-90(熱子/重子)」に続き、カシオ計算機としては3回目の登録となる。

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