カーボンナノケージ(かご状炭素ナノ分子)の合成に成功

2012年8月29日 17:26

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記事提供元:スラド

774THz 曰く、 名古屋大学の伊丹健一郎教授らは一昨年のカーボンナノリング(最短カーボンナノチューブ)の合成(発表資料PDF)に引き続き、カーボンナノケージ(かご状炭素ナノ分子)の合成に成功したそうです(名古屋大学のプレスリリースPDF)。カーボンナノケージは光子吸収や蛍光発光等の特徴的な性質を有し、光機能材料や光センサーへの応用も期待されるそうです。プレスリリースの図には、対称性を有する美しい分子構造が掲載されています。

 カーボンナノケージは「120個の炭素原子と78個の水素原子からなる『かご状』の炭素ナノ分子(C120H78」だそうだ。ベンゼンが20個、かご状に配置した形状を持つ。300℃以上でもほとんど分解せず、さまざまな応用展開の可能性があるという。

 
カーボンナノケージの形状(プレスリリースPDFより)

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