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北極海海氷の面積が観測史上最小に、JAXA発表
北極海の海氷密接度分布 左:2007年9月24日Aqua/AMSR-E(アクア/アムサー・イー)と右:2012年8月24日「しずく」/AMSR2(アムサー・ツー)[検証中](画像:JAXA)[写真拡大]
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、7月3日から第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)による地球の観測を継続してきたが、マイクロ波放射計が観測した海氷データを解析した結果、今年の北極海の海氷は観測史上最も小さい面積を記録したことを確認したと、25日発表した。JAXAによると、北極海氷の面積は、衛星観測史上最小だった2007年(425万平方キロメートル)より下回り、8月24日現在で421万平方キロメートルまで縮小したという。
2011年9月には、観測当時、史上2位の小ささにまで海氷面積は縮小した。その後、冬から春の期間に氷の一部が大西洋に流失していたことが衛星画像から確認されているという。「今年は春の段階で、北極海のほぼ半分の海域が薄い一年氷(前年の夏以降に生成した氷)で広く覆われていたことが衛星画像の解析から分かっており、近年の北極域の温度上昇などに伴い、海氷が薄くなっていると推定される」とJAXAは指摘している。
さらに、北極海氷は例年、9月中旬から下旬にかけて海氷面積が最小になることから、融解最小時期に向けて北極海氷の融解はまだしばらく続く見込みだという。なお、JAXAは、今後も「しずく」による北極海氷の監視を続けていき、プレスリリースやウェブサイト等で最新の状況を報告するとしている。
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