人間も乳幼児期に抗生物質を投与されると太る?

2012年8月27日 10:30

印刷

記事提供元:スラド

 danceman 曰く、

 家畜を早く太らせるために家畜農家では家畜に抗生物質を与えるケースがあるが、専門家らの指摘によれば、人間も幼いうちに抗生物質を投与されると太ってしまうらしい。乳幼児期に抗生物質と投与すると、ミクロビオームと呼ばれる腸内の細菌群の構成を変化させてしまうことになり、長期に渡って栄養成分の分解に影響を及ぼし続けるのだという (ScienceNOW の記事本家 /. 記事doi:10.1038/ijo.2012.132 より) 。

 ニューヨーク大学の Martin Blaser 氏率いる研究チームが、生まれたばかりのネズミに抗生物質入りの水を与えたところ、7 週間後には抗生物質の入っていない水を飲み続けたネズミと比べて、明らかに多くの脂肪を蓄えているという結果となった。また、1991 年及び 1992 年にイギリスのエイヴォン州で生まれた子供 11,000 人のデータを元に調査したところ、生後 6 ヶ月以内に抗生物質を投与された子供は月齢 10 ヶ月、20 ヶ月、38 ヶ月の時に高い確率で肥満となることが分かったという。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 医療

 関連ストーリー:
39 年間で 2 万 5 千個のビッグマックを食べた男 2011年05月26日
米アリゾナ州、公的医療保険に「肥満課金」を検討 2011年04月08日
サンフランシスコで「ハッピーセット禁止条例」制定か 2010年11月07日
米ゲーマーの平均年齢は35歳、肥満で鬱気味 2009年08月20日
オーストラリアはアメリカ以上の肥満国家? 2008年06月24日
毎日三食マクドナルドばかり食べると... 2004年01月26日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事