【銘柄診断】商船三井はレーティング下げで見切売りを誘う、業績は回復傾向が強まる

2012年8月24日 16:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  商船三井 <9104> は8月23日に297円と年初来安値に売り込まれるなど、全般相場が回復に転じてきたここへきてもなお波乱局面を引き継いでいる。

  ここ1ヵ月ほどバラ積み船の市況が低迷を続けているため、先行きの業績不安から証券会社がレーティングを引き下げたことで、投資家の見切売りが優勢になっている状況だ。

  中国経済の成長減速から鉄鉱石船の需要が低迷し、用船料が大幅に低下していることも伝えられている。ただ、その一方でアジア発北米向けのコンテナ運賃が上昇しており、環境は必ずしも悪いばかりではない。

  実際、コンテナ船事業における運賃水準の改定、並びに想定を下回る船舶燃料油価格による損益の改善などから、今2013年の9月中間決算は営業利益が従来の10億円の損失見込みから10億円の黒字予想へ引き上げられている。

  今3月期の営業利益160億円(前期は244億円の損失)の大幅増益見通しも据え置かれており、ここらあたりも株価には全く反映されていない。0.4倍というPBRは明らかに底値権入りを示す指標である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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