双日、ベトナム電力公社から火力発電所建設プロジェクトを約280億円で受注

2012年8月22日 21:02

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 双日は22日、韓国の大林産業と共同で、ベトナム電力公社(EVN)から、同社がベトナム・カントー市において計画中の「オモン第1火力発電所2号機」建設プロジェクトを約280億円で受注したと発表した。発電容量は300MWで、完工および運転開始は2015年を予定している。

 受注にあたり、双日と大林産業のコンソーシアムは、EVNとEPC契約(設計、機器調達、建設)を締結。蒸気タービン、ボイラー等主要機器及び関連機器を三菱重工業から調達する。この内双日は、三菱重工の蒸気タービン発電機・関連機器の供給および商務交渉などを担当、大林産業はその他機器の供給、建設等エンジニアリング業務を担う。また、今回の案件は円借款による支援を受けている。

 現在ベトナムでは、高い経済成長率を背景に、特に工業・建設分野を中心として電力需要量は年間15%前後のペースで増加し、供給量を上回っている。ベトナム政府による国家電源開発計画のもと、2010年までに約2万MWの電源開発が行われたが、更に将来的な需要増に対応するため、EVNによる新たな電源開発並びに発電所の建設が進められている。今回の案件「オモン第1火力発電所2号機」も国家電源開発計画のプロジェクトの一つで、同国の電力供給に貢献するもの。

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